ブログを更新していると、どうしても「もっと効率化したい!」と感じる瞬間があります。
そこで頼りになるのが、WordPress標準の「パターン」とAFFINGER専用の「マイブロック」。
ただ、この2つは似ているようで全く違う仕組みです。
私も最初は混乱していましたが、今では「ここはパターン」「ここはマイブロック」と切り分けることで、作業時間を大幅に短縮できています。
そこで今回は、その違いと具体的な使い分けを詳しく解説していきます。
この記事を読む前に「パターンの基本」や「マイブロックの登録方法」を知りたい方は、こちらも参考にしてください。
パターンとマイブロックの基本的な違い

まずは、それぞれの機能がどんなものなのかを整理しておきましょう。
「似ているけど全然違う」というのが、実際に使ってみた私の感想です。
WordPress標準機能「パターン」とは?
パターンは、WordPressに標準で搭載されている「レイアウトのひな形」です。
あらかじめ登録しておけば、記事や固定ページにワンクリックで呼び出すことができます。
大きな特徴は 「同期ON/OFFを選べる」 ことです。
- 同期ON:
元のパターンを変更すると、呼び出した全記事に一括で反映される - 同期OFF:
記事ごとに個別編集ができる
つまり「デザインのテンプレを呼び出してから自由に修正したい」ときに便利なのがパターンです。
AFFINGER専用機能「マイブロック」とは?
一方で、マイブロックはAFFINGER専用の機能です。
ブロックを登録しておくと ショートコード で呼び出せるため、記事やウィジェットに同じデザインを一括で反映できます。
大きなメリットは 全体管理がしやすい こと。
たとえば「サイト全体のCTAを一度に変更したい」とき、マイブロックならショートコードを差し替えるだけで済みます。
また、マイブロックはウィジェットにも対応しているので、サイドバーやフッターで共通表示したい内容の管理にも向いています。
パターンとマイブロックの連動性について
よく誤解されがちですが、パターンとマイブロックは連動していません。
それぞれ別々の仕組みなので、「どちらを選ぶか」「どう組み合わせるか」を意識する必要があります。
パターンの同期ON/OFFについては少し複雑に感じる方も多いので、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
👉 WordPressパターンの同期ON/OFFの違いと使い方
使い分けの原則

ここからは「どんなときにパターンを使うのか」「どんなときにマイブロックを使うのか」を整理していきます。
私自身いろいろ試してきましたが、この原則に従えば迷うことはほとんどなくなります。
共通化・一括更新したい要素 → マイブロック or パターン同期ON
- サイト全体で同じデザインを使いたい
- キャンペーン情報を一括で差し替えたい
こういったケースでは、マイブロック(ショートコード)を使うのがベストです。
パターンであれば同期ONにすれば同じように一括変更が可能ですが、より強力なのはマイブロックです。
記事ごとに変えたい要素 → パターン同期OFF
- 記事ごとに少しずつ内容を変えたい
- 注意書きや補足説明など、記事に合わせて調整したい
このような場合は、パターンを同期OFFで使うのが便利です。
元の形を呼び出したあと、記事ごとに自由に書き換えられるので効率的です。
用途別のおすすめ
- CTAやキャンペーン告知
→ マイブロック - 注意・補足ボックス
→ パターン(同期OFF) - 余白の調整
→ パターン(同期OFF) - プロフィール枠や免責事項
→ マイブロック
「全体で統一したいか」「記事ごとに変えたいか」を基準にすれば、ほぼ迷わず判断できるはずです。
実際の運用例
ここからは、実際に私がどう使い分けているのかをシナリオ形式で紹介します。
具体例をイメージすると、どちらを選ぶべきかがグッと分かりやすくなるはずです。
記事下CTAにマイブロックを使うケース
各記事の最後に「◯◯をチェックする」というボタンを置いているのですが、これを一括で管理したいときはマイブロックが便利です。
ショートコードで呼び出しているので、デザインや文言を変更したいときはマイブロック側を編集するだけで全記事に反映されます。
プロフィール枠をマイブロックで管理するケース
「この記事を書いた人」枠のように、全記事で共通して表示させたい内容はマイブロック一択です。
サイドバーや記事下のウィジェットにも使えるので、プロフィールや自己紹介の修正も一度で済みます。
AFFINGERはデフォルト機能でプロフィールを作成できます。
注意書きボックスをパターンで呼び出すケース
たとえば、「この記事は2025年時点の情報です」といった以下のような注意書きボックス。
記事によってボックス内の内容が微妙に変わるため、私はパターン同期OFFを使っています。
ベースのデザインを呼び出し、記事ごとに文言を入力するのが効率的です(これが一番使う)。
免責事項をマイブロックで統一するケース
「当サイトの情報は正確性を保証するものではありません」といった免責事項は、全記事で同じ内容を表示したいもの。
これもマイブロックに登録しておき、ショートコードで一括管理しています。
修正が必要になったときに、1回の編集で全ページを更新できるのが大きなメリットです。
効率化のコツ

パターンとマイブロックを正しく使い分けるだけでも作業効率は上がりますが、さらにちょっとした工夫を加えると「爆速化」できます。
私が実際にやっている方法を紹介します。
命名規則を決める(短縮コードで爆速化)
マイブロックの名前やパターンのタイトルは、シンプルで分かりやすいものにしておくのがおすすめです。
たとえば「記事下CTA → cta-btm」「注意ボックス → mb-warn」といった短縮コード化をしておくと、呼び出すときに迷いません。

「mb-注意」「cta-記事中」のように、英語と日本語を組み合わせるのもありです。
単語登録を活用して呼び出しをスムーズに
よく使うショートコード(例:[sc name="cta-btm"]
)は、パソコンやスマホの「単語登録」に入れておくと一瞬で入力できます。
私は「cc」と打つとCTAショートコードが出るように登録していて、これだけで作業が何倍もラクになりました。
ライブラリを定期的に棚卸し
使わないパターンやマイブロックを放置していると、どこに何があるのか分からなくなります。
定期的に整理して「よく使うものだけ」を残すようにすると、迷わず呼び出せて効率的です。
特にAFFINGERを長く使っていると増えやすいので、棚卸しはかなり効果的ですよ
サイト全体の効率化を考えるなら、カテゴリ整理も重要です。
👉 カテゴリ設定とSEOの基本
まとめ
パターンとマイブロックは似ているようで全く別物です。
だからこそ「どっちを使えばいいの?」と迷いやすいのですが、ポイントはシンプルです。
- 初心者の方:
とりあえず「パターン同期OFF」で十分。記事ごとに編集できるので失敗しにくい。 - 中級者以上の方:
マイブロックとパターンを組み合わせて効率化。共通部分はマイブロック、記事ごとに変える部分はパターン、と切り分ける。

私も最初は混乱しましたが、この原則を意識してからは記事作成のスピードが一気に上がりました。
さらに効率化を突き詰めたい方は、AFFINGER専用の「タグ管理マネージャー」や「ABテストプラグイン」と組み合わせるのもおすすめです。
デザインだけでなく、クリック率や効果測定までまとめて管理できるので、改善サイクルが一気に回しやすくなりますよ。
詳しい使い方はこちら:
→ AFFINGERタグ管理マネージャーの解説記事
→ ABテストプラグインの使い方
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